EA関連記事

EA開発者の自分が語るダメEA15箇条(EA選び教科書)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 


最近、EAでの運用が人気になりつつありますが、意外に選ぶの難しいですよね…星の数ほどありますから。

今回は初心者の方~上級者の方まで

EAを選ぶ際のヒント


をお伝えします。

世の中に存在する無数の自動売買ツール(EA)の

でも、特に手を出すべきではないと考えている指標を当ページにまとめます。

長年の経験から、EAの良し悪しを決める際の自分なりの基準がいくつかあります。

箇条書き+解説という形で記述して参りますので、ご参考になれば幸いでございます。

よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

☑本記事中心の議題
選ぶべきではないEAとは?正しいEAの判断条件

 

 

良くないものを排除すれば8割方は消える

 

ロジック云々のことはまず置いておいて、最低限のラインの中に集める作業を行います。

それにより考える手間なくかつ安全に選択肢を一定の小ささまで縮められますのでまずは消去からが大事です。

この記事では抽象的な要素をできる限りなくし、省くべき明確な指標を提示しますので全て読んでいただくことでだいぶ選択肢というのは

絞られると思います。なぜなら

 

✔世の中、本当に作りこまれたものは少ない
✔見た目は良さそうでも中身はすっかすか

 

という理由からです。
今回の記事をしっかり読んで頂ければ、かなりEAに対しての知識が手に入るかと思います。
これからEAでの運用を考えている方には絶対に読んで貰いたい内容を詰め込んでいますので、是非ご一読ください。

 

 

それでは本編をどうぞ↓

 

 

 使用をお奨めしないEAの基準

肝心な中身(ロジック)の説明がされていない

はっきり言って自分ならそういった類ものは100%使いません。

勝てる勝てない以前にそういったものは使い続けられないので、個人的には最優先に候補から外しても良いと思います。しっかりと中身を理解し、そのEAのロジックに同意していてはじめて自分の資金を自信を持って投入できます。

皆さんはどんな設計で作られたか判らない家を買って住み続けられますか?


紹介ページが胡散臭く、セールス文句の嵐

EA、もとい投資の世界に絶対はあり得ません。にもかかわらず、あたかも100%勝利を約束するような文で誘惑するような者は投資の本質を知らない初心者の可能性が高いですので、絶対に信用すべきではありません。

EAには裁量にはない難しさもありますし、メリットもあります。両方を天秤にかけ、魅力を感じてから利用をしてください。
そうでなければ、

イメージと違う!と嘆き、途中で辞めざるを得ない状況に陥ってしまいます。

マイナスなことを一切伝えず、綺麗事ばかり言う人は全く信頼できませんので特に初心者の方は注意してください。


業者(ブローカー)が特定の1口座に指定されている

業者を指定しているということは、2業者以上で優位性が確認できていない可能性があります。1つの口座だけでしか良い成績が出せないのであれば今後の安定した運用は見込めません。
その上、

「特定の」という追加条件が入るとよりその傾向は強くなります。
残念なのは、そういうEAほど特定の口座以外で動作しないように仕組まれており、優位性の違いを確認できない場合が多いので初めから手を出さない方が良いかと思います。

そもそも、口座間であまりにも大きな違いが出るものはロジックやソースコードに虚弱性がある危険性が高い為おすすめできません。
※口座開設などを条件に提供されているものはとりあえず除きます。


価格が異常に高い

EAはどこまで行こうが道具だと理解できていれば、馬鹿みたいに高い価格で提供しようなどとは思わないはずです
つまり価格の高いものほど逆に性能が低いという構図が成り立つ可能性が高いということです。
具体的にはEA単体で4万以上、なんていうのは正直あり得ません。
100%価値が保障されているものがあれば幾ら出しても手に入れますが。そんな理想は相場では通用しません。

以上の中にどれかでも当てはまるものがあれば、ほぼ確実に選ぶべきではありません。

 

×そもそもスタートラインにすら立てていない

×提供者はEAというもの以前に投資を理解できていない

 バックテストの基準

バックテスト成績すら開示していない

勿論バックテストの成績は1つの指標でしかなく、それだけで良し悪しを全て判断することはできませんが、どういう運用になるのかを想像する為の材料になりますので必ず見るひつようがあります。
テスト結果を提示しないものはそういう意味で、判断の余地がありません。

これからは暫くバックテストに関連する基準をご説明します↓
※今回例として挙げさせて頂くものはあくまでサンプルであり、条件をクリアしていませんのでチェック項目の場所確認だけお願いいたします。

 

バックテストの取引回数が少なすぎる

 

 

単純に少なければ少ないほど信頼性は低下します。良い部分だけ切り取れば、だれが作っても優秀なものは簡単に作れてしまいますから、最低でも800回以上は必要だと考えています。
スキャルピングよりなものなら、より多くの回数が欲しいところです。

 

バックテストの期間が短すぎる

2年未満しかテストしていないEAは信頼に欠けます。
個人的には最低でも3年は必要で5年以上あれば十分だと考えております。

 

バックテストのスプレッドが小さい

特に短期間に何度も取引するようなタイプのEAは、スプレッドの変化にかなり敏感で、0.5pips違うだけで成績がかなり低下、場合によっては右肩上がりグラフが逆下がりになるケースも多々あります。ですから要注意が必要で、最低でも自分の使用中の口座における平均スプレッド以上であることを確認ください。
※因みに今であれば10=1pipsですので間違えないよう気を付けてください。
※今回の画像であれば5なので0.5pips、一般的なの日本口座程度の値となっています。

 

バックテストの成績が極端に良い

直線が続くようなきれいな右肩上がりのグラフのものは要注意です。なぜなら、ナンピンに代表されるコツコツドカンタイプの可能性が高いからです。
そんな場合は取引回数や期間、ロジックの解説を見て、どれか一つでも不十分であればその可能性は濃厚ですので手を出さないのが無難だと思います。

 

バックテストのリスクリワードが高すぎる

 

自分は、どんな有名で優秀なEAでも取引回数1000回以上でリスクリワードが2を超えるようなものはあまり見たことがありません。
大数の法則から、EAにおけるRRは1.4前後に集中するからです。
あまりにも高いRRのものは1通貨のみに合わせたカーブフィッティングやリスクの高いコツコツドカン系を疑うべきです。

 

バックテストの品質が最高ではない

基本的に品質が最高のもの以外は信頼性が0に等しいです。
例外的に足の始値でしかエントリーしないタイプのEAはそこまで結果に違いがないので場合によっては使用してもよいかと思いますが、わざわざ品質を落としてテストするメリットがありませんから不親切です。

 

いかがでしょうか?細かく言えばまだまだありますがこの辺りにしておきます。バックテストが全てではないですが、使用前に確認できる数少ない指標の1つでありますから、

穴が開くほど見ておいて損はありません。

 

✔バックテストは妄信してはいけないが、貴重な情報

✔細かなところまでしっかりチェックしてOK

 

 

 絶対ではないが考慮すべきポイント

 

カスタマイズ性が低い

作りこまれた、優秀なEAといえども合わない相場に遭遇するときも当然あります。そんな時にカスタマイズができるかできないかの柔軟性が重要になってきます。
ユーザーの意図をより反映する仕組みが導入されていないというのは長く使う上では痛手となって参ります。

 

フィルター機能がない(少ない)

相場には必ず想定外の動きがあり、その想定外に備えるにはフィルター機能が必要不可欠であります。例えばスプレッドの値によるフィルターが入っていれば想定外のスプレッドの場合にはエントリーを規制し、それが安心感にも繋がります。

 

販売者が開発者ではないケース

チームを組んで販売と開発を切り分けている場合、販売ページが開発者の手により直接書かれていない可能性が有る為、正確な情報を得られないばかりか利益至上主義に陥っている場合が多く、販売ページは誇大的なものになり易い。

 

対応通貨数が1つだけ

優位性の認められる通貨が1つしかないという意味でもありますから、相場の本質部分をロジックに組み込んでいない可能性が高く、これからの相場で同じように安定した成績を残すことは難しい可能性があります。
ここに関しましては、通貨の癖を利用したものもあるので何とも言えませんが、それでも2通貨くらいは対応していて貰いたいものです。

 

全く裁量の要素がない

やはりEAには限界があり、人が得意な部分は人が手を加えてあげる必要があると考えています。
長く、そして安定的に成績を残すにはEAだけでは限度があり、人間がカバーすべき部分が出てきます。
直接的な操作が必要というわけではなく、パラメータによるロジックの微調整などが行えるだけでも違ってきます。

 

慎重すぎることのデメリットはない

これらの項目は必ずしも必要とは言えませんが、自分なら当てはまっていればまず使うことはありません。
少しでも不安要素があるのなら別のを探します。なぜなら、探せばいくらでもあるからです。
重箱の隅をつつくような行為は嫌われますが、全て自分の為ですので。

 

 

✔慎重になり過ぎるくらいが丁度いい

✔一瞬の感情に任せず、冷徹な姿勢で

 

 

 最後に

 

絞れば数はぐっと減るので、そこからじっくりと精査していけば効率的に理想的なEAが見つかります。

省いていけば自ずと良いものは残る

 

EA選びで迷っている方は、是非上で上げさせて頂きました項目と照らし合せ、精査・省きをして貰えればある程度数が絞れるのではないかと思います。

後は正直、好みの問題で大丈夫です。

この記事をご覧の方にはぜひ賢くなって頂き、不出来なEAに引っかからないようにしっかりと知識を持っていて貰いたいと思います。

今回上げた項目にあてはまらければ、あとは下の事柄を意識しつつ選択してみてください↓

 

✔自分のスタイルに合ったものを選ぶ
✔相性がいいものを選ぶ
✔5年使い続けられるか

 

 

最低限のフィルター+相性=少なくとも大失敗の可能性は少ない

完璧にとは言えませんが理想的なEAトレードが実現する確率は高くなります。

心の安心を保つEAでなければいけない

長く使うことを想定すると、中途半端に考えてはいけません。その為には安心して使えるものという条件は絶対に抜けません。
安心して使い続けられるだろうか?という抽象的な疑問ではありますが重要な部分を忘れてはいけません。

 

チェック項目まとめ

要注意項目↓

✔肝心のロジック解説があるか

✔紹介ページが胡散臭かったり、セールス文句だらけではないか

✔業者指定などはないか

✔価格が異常に高くはないか

 

 

 

バックテスト上の注目点↓

✔そもそもテスト成績を公開していないことはないか

✔取引回数が少なくはないか

✔テスト計測期間が短くはないか

✔スプレッド設定値が小さすぎないか

✔極端に成績がよくないか

✔リスクリワードが良すぎないか

✔テストの品質は最高以外ではないか

 

 

その他考慮すべき点↓

✔カスタマイズの幅が小さくはないか

✔フィルター機能がない若しくは少なくはないか

✔提供者はEAというもの以前に投資を理解できていない

✔販売者と作成者が違っていないか

 

 

全ての項目を合格するEAは本当に珍しいですのでこれらの項目に照らし合わせるだけでかなり絞れて来るのと思います。

どうしても判断がつかない場合はツイッターやメールで貰えれば可能な範囲でアドバイスを
させて頂きます。

 

もし仮に同じことで迷っている人がいたら、このページを紹介ください。

 

本記事は以上です。参考になれば書いた甲斐があります<(_ _)>
————————————————————————————————————————————————————————————————————————————-

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントを残す


上の計算式の答えを入力してください

*